ビルドンブンコ

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ノンシリーズ-CzTS

CzTS【5】

「警部、待ってください。彼女は犯人ではありません」 「探偵!」容疑者と目撃者は待っていたかのように声を上げた。 「探偵、悪いが今回は間違いない。こいつが犯人だ」警部は掴んでいた腕を引いて容疑者を探偵に見せつけた。 「いいえ、違います」探偵はゆ…

CzTS【4】

「今度こそ、お前が犯人だな」久しぶりに登場した警部は容疑者を引っ張っていた。 「違う。ウチじゃねえよ。おいコラ離せ」容疑者は暴れる。彼女なりの抵抗だった。「証拠を見せろよ、証拠を。どうせ探偵の足元にも及ばないような推理でウチが犯人だって決め…

CzTS【3】

「あなたが犯人ですね」 そう言って犯人を指すと、彼は一歩後ろに下がった。 「ち、違う。私は犯人じゃない!」 「しらばっくれんなよ」どすの利いた声で容疑者が犯人につかみかかる。「探偵がお前を犯人だって言ってんだ。お前が犯人に決まってんだろうが」

CzTS【2】

「つまり、犯人はその漬物石を使うことでアリバイを作ったということです。ですよね、犯人さん?」いつものように探偵は人差し指を突き出した。 「いや、私じゃない。漬物石なんて誰でも持ってるはずだ」 「それはあなたの思い込みです。容疑者ちゃんのよう…

CzTS【1】

「違う。ウチは犯人じゃねえ。おいコラ離せ」容疑者は警部に連行されようとしていた。 「警部!」若い声が室内に乱入する。「彼女は犯人ではありません」 「探偵か。何の用だ」警部はまだ容疑者の手を離さない。「もう事件は解決したぞ」 「いいえ。解決なん…